アニマルコミュニケーションとは

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アニマルコミュニケーションの実践

Ⅰ 家族に美味しい物を食べさせたいと願う主婦のように、動物の声が聞きたいという熱意を持つ。切なる願いは、やがて形になるものです。

Ⅱ 潜在意識が発揮しやすい眠る直前のような状態、いわばリラックス状態に自分をもっていく。

Ⅲ 自分の直観やひらめきを、素直に受け取る。気のせいと決めつけたり、非科学的と言って排除しない

Ⅳ 動物の意識や感情を受け取る練習を、重ねて行う。練習相手で実践してみるのもいいでしょう。

日常生活で論理的思考が強く、常識という観念や枠組みの強い方は、最初うまくいかないかもしれません。それでも、その結果に判断や解釈をして顕在意識を優位に働かせることなく、熟練した職人を目指して繰り返し練習する。

そうすれば、やがては自分でも驚くほど楽に、すっと受け取れるようになるのです。

アニマルコミニュケーションの未来

私がペットシッターになった17年前、ペットシッターは、アメリカから入ってきた新しい職種でした。

やはり、今アニマルコミュニケーターが置かれている状況のように、信用できないと思う人も多かったのです。
珍しい職種ではなくなった今、利用している人がその良さを知っているのはもちろんですが、利用したことがない人たちも、ペットシッターと聞いただけで、信用できないと思わなくなりました。

これは認知度が上がり、その結果、世間の周知の事実となったからです。

動物を愛する多くの人が、彼らも悲しみ、喜び、楽しみ、仲間を求め、孤独を感じることを知っています。そしてそんな動物たちが、いまだ受けている差別や偏見に憤りを感じています。

また、動物にひどい仕打ちを加えている人たちの多くが、動物たちが心や感情をもたない、持っていたとしても極めて原始的なもので、彼らは下等な生き物なのだという偏見や差別意識をもっています。

動物を愛する人たちが、まず、動物にここまでわかるはずがないという気持ちを持たず、アニマルコミュニケーションの豊かさ深さを実感していただきたいと思います。

動物に対する差別や偏見を本当になくすには、1人1人が、実感をともなう形で動物の心の存在を知る。頭ではなく、実感として心で納得する―それが、1番の近道であると思います。
そういう人の数が増えていけば、やがて動物と直接関わったことのない人たちにも、周知の事実となるのです。

全ての生き物が、いついかなる時も、公平で尊厳に満ちた処遇を受けることができる。そんな未来に向かって、アニマルコミュニケーターも一翼を担ってゆく。

コミュニケーターの1人として、そう、切に願っています。