かぁたんさんの報告書(全文掲載)

Y家 かぁたんさんの報告書(全文掲載)

かぁたんさんの印象

女の子にしては無口 大人しい 人見知り あまり自己主張しない いるのかいないのかわからない時がある・・・が、突然そばにやってきて甘える 2人きりの時に甘える(みんなの前では甘えない)目力がある 優しく愛情深い 独特の持ち味がある

繋がったのかわからないほど静かな感じで、かぁたんさんはやってきてくれた。レースのカーテン(のような白っぽいカーテン)に隠れて顔を半分出し、じっと私を見ている。

かぁたんさんに自己紹介すると了承された気がしたが、カーテンからは出てきてくれない。嫌がってはいないが、本当かな?大丈夫かな?という気持ちが伝わってくる。そこで、ご家族全員(人間全員と、ショコラさんまで)の名前を読みあげると、ホッとしたような様子が伝わってきた。

ようやく、カーテンから身体半分見せてくれた。すると、これは自分がかぁたんとわかるよう見せているだけで、今、ここに居るわけではないということが伝わってくる。

「ではまず、かぁたんさんが、今いる所を教えてください」と、私は聞いた。目の前に、雲と光が現れる。ふわふわした綿あめみたいな雲で、その上に、きちんとお座りしたかぁたんさんがいるのだった。 「あなたが今いるのは、そういう雲の上なの?」 無言で頷く、かぁたんさん。 「お家には、帰らないのですか?」 「ここに居ても、お家のことはわかるから(見えている感覚)いいの。それにあたしのお家は、いつも賑やかなの。あたしは元々静かな方が好きだし、今はこうして上から(お家を)眺めている方が休まるわ」 死ぬことは、魂にとって、とてもエネルギーを使うことで―死んで肉体を離れた魂は、しばらく休息する(わかりやすく言えば、充電のイメージ)のだという意識が伝わってきた。

質問 くうたんには会えましたか?(くうたんとは、かぁたんと同腹の姉弟猫。先に旅立っている)

この質問をすると、白が多い柄で、身体が大きいのんびりした気質の猫さんが見えてきた。 「会うって、どういうイメージで聞いているのかな?」 私は、人間同士が再会しているイメージを送った。 「そういう風に、身体と身体で会って(直接会う)という意味で聞いているなら、会ってないわ。だってあの子(くうたん)、今、こちらの世界にいないのだもの」 「かぁたんの方にいないというのは・・・もう生まれ変わって、私たちの世界へ来ているということ?」 「そう!」 「どんな場所で、どんな生き物になっているか、わかったら教えてくれる?」 突然私の目の前に、アフリカのような大地と大型の草食動物の群れが現れる。 (バイソンとかヌーとか、鹿の大型みたいな)今度はまったく違う体験をするのだという意識も、同時に流れてきた。 「まったく違う体験って、具体的にどういうこと?」 たくましく丈夫な身体、自然と一体になること、スリルと躍動と伝わってくる。 「くうたんと会っていないのに、どうしてわかるのですか?」 「身体と身体で直接会ってはいないけれど、意識の上では会えるの。こちらはそういう世界なの。身体がないのだから、思っただけで(思念)会いたい相手の意識に飛んでいくわ」

質問 どこか痛かったところはありますか?

質問を思い浮かべると、言葉ではなく、イメージと映像が流れてきた。 衝撃!(車にでもぶつかったような、すごい衝撃)胸、心臓という言葉が飛んでくる。くうたんと同じ心臓、それも突然の心臓発作で亡くなったのではないか。 「かぁたん、すごい衝撃を感じたのだけれど・・・痛みというよりも、衝撃と驚きの方が強かった感じ?」 「だって、いきなり身体の外に(意識が)放り出されたら、誰だって驚くでしょう?」 「ああ、そうか、そうだね。かぁたんも、さぞ、びっくりしたでしょう」 「でも、ずっとそういう予感をどこかで感じながらきていたので、間もなくして、わかった。ああ、あたしは死んだのだって」 「予感・・・それは、どういう予感?」 「くうたんが死んだ時に、私たちは、そういう体質や資質(心臓が弱い)を生まれながらにして持っているってわかったの。だから私もいずれはって・・・そういう予感のこと」

質問 何か伝えたかったことはありますか?

この質問の時は、よく聞いてくれたと言わんばかりに、かぁたんさんは、身を乗り出してきた。 「ママに、これだけは伝えてほしい。私が死んだことは、決してママのせいなんかじゃないの。(亡くなった時は、なにかバタバタ忙しかったイメージが伝わってきた)私がもっと気を遣っていればとか、何かサインがあったのに私が見逃してしまったのではないかとか・・・ママは、私が逝ってから、毎日そう思って、自分を責めているの。違う、違う!ママは優しい人、みんなのためにとても一生懸命やってくれているのだし」 かぁたんのYさまに対する愛情が一気に伝わってきて、私の胸に熱いものがこみあげてくる。 「ママに必ず伝えますね。かぁたんがママを好きな気持ちも、とってもよくわかりました。もっと言いたいことあったら、伝えますよ」 「ママはね、外見とは(外見は、茶色の髪にパッチリアイメーク、今どきの綺麗なお姉さんという感じ)全然違って、古風な考え方の人。自分を犠牲にして、自分は我慢して、人に尽くす人」 ママの話をすると、同居していた動物へのメッセージも流れてきた。 「何か、お話したいことあったらどうぞ」

ヒロ君(猫)→「あんたの方が先輩なのよ!ワンちゃん(ショコラ)やウサギ(レオ)に遠慮することなんかない。自分の身体のように、もっと堂々としていなさい」 レオ君(ウサギ)→「彼は心配いらないの。プライドに満ち溢れているからね。猫になんか負けてないのよ。もちろん犬にだって負けやしないわ」 ショコラ(犬)→「よく来たわね(Y家に)優しい、癒しの波動をもった賢い子よ。これからは、この子が家族の要になるの」

質問 我が家で、幸せでしたか?

答えを言う前に、日向ぼっこしている姿、膝に乗っているところ、Yさんの息子さんが赤ちゃんの時、並んで昼寝しているところ―などの映像が流れてきた。 「ママはよく気を遣ってくれる人だったから、至れり尽くせりだった。とても穏やかで、不安のない日常だった。私は家族の一人として、ちゃんと尊重されていたし、本当に弟って思って(息子さん)いたしね。(川の字みたいに並んで寝ている姿が見える)うちは、人間だからとか犬だからとか猫だからっていう境がなくて、みなY家の一員なの。そういうところが本当に良かった」

では、最後に何か言い残したことや、言っておきたいことなどありますか?

とても力強い口調で、「ママ、また会いましょう!」 「戻ってくるってこと?」 「そう。ママもまた会いたいって言ってくれたの」 セッションする方の多くが聞きたい事柄なので、私は喜びいさんで尋ねた。 「それはいつごろで、どんな動物なの?」 溜息ついて「まだわからないわ(こっちにきたばかりなんだし)また猫がいいと思ってるけれど」 「そう、そうなのね!ママには、どうやってかぁたんだとわかっってもらう?」 「それは心配いらない。ママなら、ピンとくるもの。ああ、かぁたんだって」

突然目の前に、最初に乗っていた雲が出てきた。私が、そろそろお別れなのだと思うと、もうかぁたんさんは、雲の上に乗っていた。 今度はすっかりリラックスし、セッション用に送ってもらった写真のように寝そべっている。雲はゆうゆうと漂っていて、ぽかぽかとした暖かな光に包まれていた。 「私のこうしている姿を、みんなに伝えて。みんなが安心するから」という、微かな声を最後に、かぁたんさんの意識は、急速に遠のいていった。

登場と同様お別れも静かだったが、違うのは、漂う空気感だった。 かぁたんが眠っている雲の周りは、満足と充足が、ベールのカーテンのようになって包んでいるのだった。

ショコラさんご報告 一部抜粋

ショコラさんを迎えた経緯 2013年3月生まれの女の子。 ペットショップでずっと売れ残り、ケージも端においやられ値下げされていました。なんだか気になり、会いにいっていました。でも家には猫やうさぎがいて、迎えいれる事を大変悩みました。友人、知人などに尋ねまわりましたが、タイミングが悪くて、ショコラを迎えてくれそうなお家が見つからない。 毎回帰り際寂しそうな顔をして、いつ私は家族になれるの?そう言っている気がしていました。9月14日家、決心して家に連れて帰り、家族になりました。

ショコラさんの印象

大人っぽい 風格と落ち着きがある 賢い 気持ちが優しい 人見知りではないが、ちょっと引いて相手の出方を見て、それから自分の行動を決めるタイプ 人をよく見ている(観察している)穏やか

印象の通り、ちょっと引いて、私をじっと観察している―そういう顔で現れた。 ママから頼まれて、お話しにきたと自己紹介する。すると、すぐに理解したようで、くつろいだ姿を見せてくれる。

質問 ママが拭き掃除を始めると、どうしていつもクンクン鳴きながらついてまわるの?

「ペットショップでのこと、思い出してしまうから」 「どんなことか聞いてもいい?」 途端に、私の方も淋しい気持ちになって、霧吹きのようなものをシュッシュッと吹きかけ、掃除している光景が見えてくる。同時に、ショコラさんの気持ちが流れてきた。

拭き掃除をすると、(人が)帰ってしまう。それから、狭いケージの中で、誰とも触れ合わず淋しさと不安でいっぱいの、長い長い夜―あの当時に、また戻されるような、ママと別れなければいけないような、置いていかれて独りになるのでは・・・そういうさまざまな気持ちが、ふつふつと沸きあがってくる。それで、鳴きながらついて回らずにはいられない。

ショコラさんへは、当分毎日、以下の言霊を言って聞かせてあげてください。 根気よく2~3か月も続けていれば、だいぶ緩和されると思います。 「ショコラは家族の一員で、これからずっと一緒だよ。ショコラのことは、私たちが、一生守り通すよ。だから、安心してね」

以上ご報告いたします

前田追記

犬の問題とされる行動で、とくに過去のトラウマからくる「特有の行動」は、その原因をコミュニケーションで聞いてあげ、もうその行動をする必要がないと本人(犬)に語りかけてあげる。その方法は、とても有効といえるでしょう。

トラウマの度合いや、抱えてきた年月にもよりますが、飼い主さんの愛情と、根気よく言霊をかけ続けることにより、癒されていきます。

かぁたんさん公認のショコラさん、そしてヒロ君、レオ君、これからもお幸せに。