コミュニケーション実例集

妙君、蓮君、シー君とのコミュニケーション

妙君、蓮君、シー君について

「我が家は何の問題もないのです・・・でも、コミュニケーションしていただきたい・・・というのもコミュニケーションしていただくと、何か私がわかることがある気がするのです」と、ほんわかした口調で話してくれたAさん。

3頭の猫と暮らすAさんは、妖精みたいに可愛らしい方で、全員男の子である猫君同士の関係も良好と言ったのでした。

一般的には、いくら去勢済みといえ、雄同士を飼うことは勧めないし、また上手くいかないことが多いとされています。

実際コミュニケーションしてみると、Aさんのおっしゃる通りで・・・そういう一般論が吹き飛んでしまうほど、猫君たちは仲が良く絆が深いことに、まず驚かされました。

性格もまさに3者3様、見事に違っていました。そしてみなそれぞれが、役割分担し合ってAさんを守り、1つの家族或いは一族のように暮らしているのでした。

そんなA家を象徴するのが、コミュニケーションが始まってすぐの冒頭部分―その冒頭部分を含む妙君のコミュニケーションは、全文で掲載させていただきました。

蓮君、シー君は、それぞれの個性が感じられる登場シーンを抜粋させていただいています。

妙君とのコミュニケーションご報告より抜粋
目指すA家は、深い森の奥にあると、私はどういうわけか最初から知っていた。そして、その森は、原始の森のようなイメージということも、知っている。次第に緑の匂いが濃く漂ってくることからも、それがわかる。 苔の匂い、濃い緑のベールに包まれたような空気。ここはもう、別世界だなと思いつつ、私は進んでいく。 A家は、ある巨木が目印だよと、森の木々がささやき始めた。その目印は、わかる者にはわかるし、わからない者はいくら教えられても見つけられない類のもので―その大木に近寄って、初めて浮き出てくる。 難なく見つかった、ドアを開けると、Aさんと猫君たちの姿があった。 見た途端、私は、家族!と感じる。 この家族は、種を超えた一族という形容がピッタリで、人間の家族と同じように暮らしているのだ。 私の意識の中に鮮明に浮かんできたのは、上記した一連の映像。ちなみに、みなきちんとした洋服を着てキッチンテーブルに座り、豊かな(ここで言う豊かは、 採れたてで汚染されていないという意味)食事を、楽しく談笑しながら味わっていた。 私は、1番と書かれた封筒から写真を出す。妙君の名前を呼ぼうと思った瞬間、手を上げて彼がすっと立ちあがった。(もう、お姉ちゃんから聞いているよ) その声が心に直接響くと、香箱組んで椅子に座る、写真そのままの妙君が目の前にいた。 穏やかで優しい。そして、とても大きな魂の持ち主というのが伝わってくる。 妙君は座ったまま、静かな口調で言った。 「僕は、あまり自分から行くタイプではないんだ(相手の行動を受けて、それにゆったりと返すイメージ)。だから気にせず、話を始めてくれていいんだよ」 ※妙君についてはコミュニケーションの全文を掲載しています。 下記のリンクより御覧ください。
報告書の全文掲載
※お客様に許可をいただき、報告書を下記に全文掲載しています。
⇒妙君の報告書 全文掲載へ
蓮君とのコミュニケーションご報告より抜粋
「ようこそ、こんにちは」と言って、蓮君は椅子から飛び降り来てくれた。 じっとして動かなかった妙君とは対照的な行動で、私の持ち物の匂いをかぎ、差し出した手を犬のようにぺろっと舐め、手の匂いもチエック。 彼自身の印象もまた対照的。親しみやすい、ムードメーカー、優しく愛情豊かというプラス面の背後に、心配性、繊細、敏感(音や匂いに対してと、体質やメンタル面も)、淋しさ。 これは、今実際何か淋しい思いをしているのではなく、前世から解消されない淋しさを、彼の魂が抱えているという意味。
シー君とのコミュニケーションご報告より抜粋
最初に見えてきたのは、シー君の後ろ姿。 太い首、そしてデッカイ魂(妙君は大きいという感じだが、シー君は枠とか器に収まらない・・・規格外という雰囲気。名前通り海のごとく)太い首に続く肩と腕も頑丈な感じで-その頑丈な腕が、規則的に前後しているのがわかる。 シー君は、フミフミしたまま、私の方に顔を向けてきた。 「こんにちは、テヘ」ワルい顔して笑う。(カワユイ) 「お兄ちゃんとお母さんから聞いてたよ。でもさ、僕が最後だろう・・・待ちくたびれちゃって。何を言うか考えてたけど、忘れちゃったね」 (ヘッ、忘れた?)悪びれないカラッとした様子に、私は早くも圧倒される。 またまたワルの顔で 「ネエ、何か面白いことない?」 妙君蓮君とのあまりの違い、そしてこのキャラクターに魅了されながら、彼の印象を急いで書き留めた。 天真爛漫、天衣無縫、野然児(蓮君が、アイツはターザンみたいと言っている) ワイルド、おおらかで素直な魂の持ち主、気にしない、こだわらない。遊んでいる時はワルの大王。
Aさんからの感想

私は子供のころからどういうわけか、動物たち植物たちから学ぶことがたくさんありました。その中でも、助けてもらっているという実感が一番強いですが。

それと同時に、人間が頂点とか、人間が最も知能が発達している―その感覚が、私の中でしっくりくることはなく、なんて言ったらいいかよくわかりませんが、そういう世の中の常識みたいな考え方に、むしろずっと違和感を持って暮らしてきた・・・そんな気がします。

それが、自分でも不思議なのですが・・・前田様のコミュニケーションの最初の1文を読んだとき、私がずっと求めていた答え、今まで表現できなかった自分の感覚、そういうものにやっと出会えたという気持ちになったのです。

「この家族は種を越えた一族という形容がピッタリで、人間の家族と同じように暮らしている~」

もちろんこの1文だけではありません。それぞれのコミュニケーションの内容そのものが、間違いなく会話してくださっていると実感できるものですから、私は夢中になって読みました。

そして読み終わった後、幸せと感謝の気持ちでいっぱいになり、涙がとめどなく溢れました。こんなにも3人は私を観ていてくれていたんだと、守られているんだと・・・有難くて何度読み返しても「ありがとう!」の涙が出ます。

本当に多くのことを、私はこのコミュ二ケーションを通していただけました。そしてこれから先の出来事の中からも、また気付きは増えていくのだと思います。

アニマルコミュニケーションの扉を開いた今の私の願いは、多くの方に知って欲しいということです。自分の元に来てくれた動物さんたちからのメッセージは、本当に、絆をさらに強めてくれます。

動物さんと私たちの「架け橋」になって下さる前田様のご活躍は、そんな動物さんたちの願いが後押ししてくれることと思います。もちろん、私もその一人です。ありがとうございました。これからも猫たちと種を越えた家族として、深い森の中、仲良く暮らしていきたいと思います。

前田のコメント

終末医療や亡くなった後のコミュ二ケーションは別にして、通常、依頼してくる方は、何らかの悩みや問題を抱えている方が多いのです。

それが目の前のAさんは、健康で若くて美しい、安定したお仕事もあり、結婚を約束した彼氏もいらして、猫同士の仲もいい・・・では、なぜコミュニケーションが必要か?と、私は最初、感じたものです。

考えてみたら当たり前のことなのですが、一見すると幸せそうに見える方でも、みなそれぞれ、なにかを抱えているということ。そのことを、Aさんのセッションは再認識させてくれました。

Aさんの感想にもあるように、彼女は動物や植物と深く関われるがゆえに、回りの方との温度差があり、それがネックとなって、「自分らしく生きていないのでは?」とか「誰にもわかってもらえていない」という、生きづらさのようなものをずっと抱えていたのではないでしょうか。

猫君たちとのコミュニケーションを通じて、「私はこれでいいんだ!」と、ご自分を肯定できたことは、Aさんの世代(20代後半~30代)の方にはとても必要なことだと思います。

見事な分担だった猫君それぞれの役割も、記してみたいと思います。

妙君→Aさんに対しては、見守り約、父親的役割。猫の間では、総指揮とか総監督でしょうか。

蓮君→Aさんの内面と、彼は常に連動しています。Aさんが自分の感情を上手く表現できない時、蓮君の身体に反応が出るかもしれません。猫の間では、ムードメーカー。

シー君→Aさんに対しては、母性を発揮させる。明るくさせる。現実面のパワーや方向性、進みを与えてくれます。猫の間でもパワーを与えています。そして意外な感じもしましたが、妙君と蓮君のクッション役。

読んで下さっている方で複数の動物と暮らしている方は、それぞれの役割について、思いを巡らせてはいかがでしょうか・・・

南の森で(関東からみて、かなり南下)新しい生活をスタートされたばかりのAさん。
優しい彼、そして、妙君、蓮君、シー君と一緒に、これからもお幸せに!